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若冲、エロい。

先日、満員電車のごとく混んでいると評判の、
(で、じっさいそのとおりであった、)
上野国立博物館の若冲展・・・ぢゃなかった、皇室の名宝展
に行ってきた。(若冲以外ほとんど眼中にないっちゅう…)

ちなみに個人的に若冲以外で良かったのは、
・狩野永徳の唐獅子。
(どーでもいいけど、最近「カノーエートク」とゆおうとすると、
 十中八九「カノーエーコー」とゆってしまう。
 ちなみに「ラーメン、つけ麺、ぼくイケメン」の人は、
 「カノエーコー」である。応援しているのである。)
・円山応挙の巨大なニャンコ・・・にみえる虎。
(とっても可愛かった。飼いたい・・・とはおもわないけど、
 これをモデルにしたぬいぐるみがあったら欲しい。)
・河井寛次郎さんの器。
(これも欲しい。もし家にあったら、
 一日中眺めたり撫でたりしていられる。)
などなど。けっこうあった。

でもやはりメインは若冲である。
ピカチュウ、榎忠と並んで、海外にもその名をはせる、
日本がほこる「3大チュウ」のボス格の若冲さんである。

こないだ若冲を見たのは、やはり国立博物館の対決日本美術展だったか。
いつからこれほどまでに若冲ブームになったのか。
プライスコレクションのあたりにはもう凄かった。
森美術館のこけらおとし「ハピネス展」のときにも出品されていたけれど、
そのときにはまだこれほどではなかった気がする。

で今回、あらためておもった。
若冲はHである。Hとはヘンタイのかしら文字である。
むかし誰かが、若冲の描く雪はせーえきのごとくであるとゆっていたけれど、
松の木肌は蛸の吸盤のごとくだし、波は触手のごとくだし、
なんか、ことごとくぬめりぬめりとからみついてくる。

きわめつけは、葉っぱである。どれも枯れてかけていて、
それがなんだかとってもエロティックなのだ。

アラーキーを引き合いにだすまでもなく、
死を見据えたときにエロスはいやますのである。

若冲、エロい。

若冲、エロい。_c0147338_23423793.jpg

※写真いちばん左は「BRUTUS」2006/8/15号「若冲を見たか?」
 巻頭のデザイナー仲条正義さん(「花椿」)によって「デザイン」された若冲と、
 穂村弘さんの短歌による、3者のコラボが鬼カッコいいです!!!
 今ならまだネットでそこまで高価でなく手に入るはず。オススメです。

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(written by カニエ・ナハ)
by neko-tree | 2009-10-28 22:35


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